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TLAS · 日本語デスク

タイの電子申告とe-Tax Invoice

紙の申告書を窓口へ持ち込む運用は年々減り、月次申告も源泉徴収も電子で完結させる会社が増えました。ただし利用登録・電子証明書・銀行との接続は別々の手続きで、どれか一つが欠けると締切当日に止まります。導入の順番と、実際に止まる場面を先にご説明します。

タイの会計事務所で月次帳簿と申告書類を確認しているデスク

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タイ法人の帳簿と証憑を年度ごとに保管している書類棚

電子申告を始めるには何が必要ですか。

歳入局のオンライン利用登録を法人名義で行い、承認後に発行される利用者IDとパスワードで各申告書を提出します。登録申請には法人登記の写しと代表者の身分証、そして提出を行う担当者の指定が必要です。承認まで日数がかかるため、切り替えたい月の前月には申請を終えておきます。

電子申告にすると締切は変わりますか。

オンライン提出には紙より遅い期限が別途設定されており、月次のVATや源泉徴収の申告で数日分の余裕が生まれます。ただしこの延長措置は期間を区切って告示されるもので、恒久的な権利ではありません。毎年、当年の告示を確認したうえで社内の締めスケジュールを組み直しています。

e-Tax Invoiceは必ず導入しなければなりませんか。

現時点で全社一律の義務ではなく、紙のタックスインボイスも有効です。導入する場合は電子証明書を取得し、歳入局に発行事業者として登録したうえで、発行データを所定の期限までに送信する体制が要ります。取引先から電子での受領を求められている、発行枚数が多いという場合に投資回収が見込めます。

e-Withholding Taxはどのように動きますか。

支払いを銀行経由で行う際に、送金と同時に源泉税額を銀行が歳入局へ納付し、証明書も電子で発行される仕組みです。紙の源泉徴収証明書を毎回作成して郵送する手間がなくなる一方、対応銀行の口座と支払データの形式を整える初期作業が必要になります。導入後も、控除税率の判定は自社側の責任として残ります。

提出が締切当日に失敗する原因は何ですか。

多いのはパスワード有効期限切れ、担当者の異動に伴う権限の未引き継ぎ、電子証明書の失効、そして繁忙期の回線混雑です。締切前日までに提出を終える運用にし、担当者は必ず二名を登録しておきます。当事務所が代理提出する場合も、権限の状態を毎月確認しています。

電子化した場合、書類の保存はどうなりますか。

電子で発行・受領した証憑は電子のまま法定期間保存でき、印刷保管への置き換えは必須ではありません。ただし検索できる形で保管し、税務調査の際に速やかに提示できる状態が求められます。移行時は、紙と電子が混在する期間の索引をどう作るかを先に決めておくと後の照会が短く済みます。

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