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個人所得税 · Personal income tax

タイにおける個人課税は、二つの事実から決まります

ひとつは暦年で何日タイに実際に滞在したか、もうひとつは受け取る資金がどこで生じ、どの経路でタイに入っているかです。この二点が書面で確定するまで、税率の話はすべて仮定にとどまります。そこで当事務所では、滞在日数の時系列と資金フローの整理を先に行い、その後で申告書に着手します。

Hands using a laptop displaying rows of digital records
Content illustration; not company staff or a client engagement.Bluestonex · Unsplash License

180日という線引き

暦年のうちタイでの滞在が百八十日以上に達した個人は、その年について税務上の居住者として扱われます。ビザの種別や住居の有無ではなく、実際の滞在日数のみで判定されます。非居住者はタイ源泉の所得について納税義務を負い、居住者はこれに加えて国外から国内へ持ち込んだ所得の取扱いを検討する必要があります。出入国スタンプは必ず保管してください。照会を受けた際、日数は主張ではなく資料で示す必要があります。

タイ源泉とされる所得

タイ法人から支給される給与、タイ国内の顧客へ請求したコンサルティング報酬、国内不動産の賃料、役員報酬は、いずれもこの区分に含まれます。入金先の銀行がどの国にあるかは判定に影響しません。税額は各種控除を差し引いたうえで累進の段階に従って計算されます。雇用主や取引先が既に源泉徴収した税額は精算時に控除できますが、源泉徴収証明書の保管が前提です。証明書を失うと、納付済みであっても控除の機会が失われます。

日本からの送金の取扱い

居住者が国外所得をタイへ持ち込んだ場合の取扱いは近年見直されており、個別に確認する必要があります。所得が生じた年、送金した年、資金の性質、そして日タイ租税条約の該当条文が判断材料です。一回の送金に、以前からの預金、直近の譲渡益、日本の不動産賃料が混在することは珍しくなく、部分ごとに結論が異なります。実務的には、送金の都度その原資と根拠資料を記録しておく方法が、三年後に記憶をたどるより確実です。

見落とされやすい控除

  • 給与所得に対する法定の必要経費控除と本人基礎控除
  • 扶養親族:所得のない配偶者、子、要件を満たす父母
  • 社会保険料および勤務先のプロビデントファンドへの拠出
  • 要件を満たす生命保険・医療保険の保険料(上限の範囲内)
  • 自己居住用住宅ローンの利息(金融機関の証明書が必要)
  • 認定団体への寄附(納税者本人名義の領収書があるもの)

期限と過年度の是正

年次申告は翌年の第一四半期に行い、給与のみの方はPND.91、他の所得を併せ持つ方はPND.90を使用します。所得区分によっては年央申告も生じます。未提出の年分が判明した場合は、自発的な是正が有利です。当局は自ら申し出た納税者と、調査で把握された納税者とを明確に区別して扱います。当事務所では対象年分の再計算、加算税・延滞税の試算、提出および書面でのやり取りまで対応します。

報酬について

お見積りは、所得の種類の数、国際送金の有無、遡って整理する年数、日本の顧問税理士との連携の要否によって変わります。所得の一覧、源泉徴収証明書、送金記録をお送りいただければ、範囲を明記した書面でご提示します。料金表の公開は行っておりません。

タイの会計・税務に関するよくある質問

タイで法人を運営される日本企業向けに、記帳代行、VAT、社会保険、決算のポイントをまとめました。料金は取引量に応じた個別見積りです。コールセンターまたは LINE よりご相談ください。

タイ法人の毎月の申告義務は何ですか。

VAT 登録法人は毎月 PP.30 を提出し、源泉徴収がある場合は PND.53 / PND.1 を提出します。従業員がいる場合は社会保険事務所への届出も毎月必要です。証憑は月次で整理し、年度末に財務諸表へ集約します。

日本語でのやり取りは可能ですか。

希望する言語と契約書・請求書の見本をお知らせください。担当者が対応方法と翻訳範囲を確認します。日本語資料の説明だけでタイの証憑要件を満たすとは限りません。

設立直後で売上がない場合も申告は必要ですか。

会社形態、VAT登録と支払内容を確認します。VAT登録事業者は売上がない月もPP.30が必要ですが、すべての源泉税様式をゼロ申告するとは限りません。年次財務諸表とPND.50は適用義務と会計期間を別に確認します。

駐在員の給与計算と源泉徴収はどう扱いますか。

雇用契約、給与明細と国内外の支払内訳を共有してください。給与計算、源泉税、社会保険と申告支援の範囲は資料確認後に見積りで定めます。海外払い部分の課税判断や追加資料の作成が自動的に含まれるわけではありません。

監査は毎年必要ですか。

タイの会社形態がlimited companyの場合、年次財務諸表の監査が必要です。パートナーシップには同じ条件を一律に当てはめません。株主承認とDBDへの財務諸表提出は、歳入局へのPND.50申告とは別の手続です。記帳整理と監査調整の範囲を見積りで確認し、独立したCPA Partnerとの監査契約は別途定めます。当社の記帳担当者が監査意見を発行するわけではありません。

依頼の流れと必要資料を教えてください。

登記書類、VAT 登録の有無、直近の帳簿または銀行取引明細、従業員数をご共有ください。作業量を確認したうえで個別にお見積りします。定額の料金表は掲示していません。

見積り前の資料確認と地域情報

会社形態、VAT登録、証憑量と未処理期間をお知らせください。月次集計、翻訳、申告控えの整理や原本の受渡しは担当者と範囲を確認します。すべてが通常の記帳に含まれるわけではありません。地域リンクは情報ページであり、各地域に事務所があることを意味しません。

  • 登記とVAT登録の資料
  • 取引証憑と銀行明細
  • 未提出申告と不足資料
  • 本社様式と必要な言語

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